このマンションに住むということ。
想像しただけでため息が漏れます。
これぞ真のヴィンテージ。
同じ築40年のマンションでも、住む人や関わる人で
その姿は全く違うものになります。
(もちろん元の建物が良質であることは間違いないです)
麹町三番町に1971年から鎮座する巨大マンション。
地下1階地上11階、見上げる姿は圧巻の一言。
建物設備管理のために工事業者が住み込みで常駐しているといえば
ここがVIPなマンションであることがお分かり頂けるでしょうか。
竣工当時のセントラルヒーティングが今も現役で動き(ちょっと調子が悪いときもあるので付き合う姿勢が必要)
居室にはまだ珍しかったであろう大型のウォークインクロゼット。
その3畳程のスペースにすら窓が付き、緑が覗くあたりに
当時の優雅さが垣間見えます。
設備は適宜刷新されていますが、基本的には当時のままの内装を維持。
3種類の幅が繰り返されるフローリング等、細やかなセンスにも心の余裕を感じさせます。
歴史の心地よい重みを堪能しつつ、住まうマンション。
年を追うごとに複雑で豊かな魅力を身につけて行きます。