切り取った映画のワンシーンのような台所。
間取りは、はい。ワンルームです。
ただ、部屋のどこから見ても台所が気になってしまう。
我が家のシェフが腕を振るう音も、匂いも、表情も、すべてはこの長方形に切り取られてコの字型の中から、外に伝わる。
ようは、台所がめちゃめちゃ雰囲気ある広々ワンルームってことですね!ね!
冒頭カッコつけたけど見れば伝わる、そのままの良さですよね。
部屋自体はカッコつけ過ぎてもいなくて、ほどよい生活感を容易に想像できるような清潔で風通しのいい空間。
設備が充実していてかゆいところに手が届いているのはもちろん嬉しいけれど(浴槽はコンパクトですが)、全体的にとても上品にまとまっているところがいい。
すごく仕事ができるのに控えめな人みたい。
(ああ、そういう人になりたいよー)
大容量のシューズボックスと収納は、開けた瞬間に眩しいオレンジ。
隠れたアクセント。隠れているのでインテリアを邪魔しない。
住んだ人だけが、「あ、いいな」と思えるような仕掛け。
それに収納はここだけじゃないんです。地下に約1坪のトランクルームがあって、無料で借りられる。衣替えで収まりきらない洋服や(あるある…)、捨てられない思い出の品々(ある…)まで、部屋を圧迫せずに保管することができる。もちろん鍵もついています。
2面採光で、バルコニーからは目黒川。近所の子供の遊ぶ声。
洗面台の鏡がとっても大きい。
そういういろいろがひとつになって、せせこましくなくていい。
決してすごーく広い!というわけではないけれど、のびのびできる部屋。
暮らしのワンシーンを切り取っておきたくなるような、でもいつしか
幸せだなーっと感じながらも普通に暮らせる、そういう部屋だと感じました。
ね、いいでしょう?