鼻先をくすぐる無垢の香り
初めての無垢床の暮らしはドキドキした。
肌に柔らかく伝う質感、ほのかに香ってきそうな木材の香り。
東向き、朝日が眩しい3階の部屋は、近くを走る京王線の音すらも好きだった。
笹塚駅から徒歩3分、京王クラウン街を抜ければ、改札はすぐそこ。
駅の北側に進めば賑やかな商店街が臨めます。
華やかな都心エリアに近いのに、飾らないどこか懐かしい匂いがする街。
そんな街のレトロなマンションの一角がリノベーションされて素敵な部屋に仕上がっていました。
節がいくつもある無垢床が貼られていて、部屋のサイズには似合わない立派なキッチン。
ワンルーム13帖。
キッチン横のカウンターはダイニングテーブルとしても使えることを考えたら、
LDKのような空間が広がっているので、1人暮らしとしては贅沢な暮らしを過ごせそうでした。
めちゃくちゃ日が入ってくるわけでもないし、
電車がすぐそばを走っているけれども、
やっぱり無垢の床は心地がいい。
何もない休日は、日がな一日ゴロンと床で寝そべるのもいいかもしれない。
日が落ちて、季節が変わっても、
なんだか懐かしい、この床はいつまでもドキドキを思い出させてくれる。
〈備考/注意点〉
・線路が近いため、電車の走行音が聞こえます
・建物は築年数が経過しているため、共用部はところどころ古さを感じます