グッドデザイン賞受賞デザイナーズ
恵比寿と広尾のあいだ、窓辺で深呼吸したくなる。
恵比寿と広尾のあいだ、少し歩幅をゆるめたくなる住宅街にある建物。外観はきりっとしたコンクリートの箱なのに、窓の配置がどこか愛嬌たっぷりで、近づくほどに表情が見えてきます。駅からの帰り道で気持ちを切り替えて、この建物に入る流れがまずいい。都会の真ん中なのに、ちゃんと静か。これだけでちょっと得した気分です。
7階の室内に入ると、まず大きな窓の多さに目が留まります。ぐるりと光が回り、無垢のフローリングはやわらかく艶めき、躯体現しの柱は空間をきゅっと引き締める。広さは40平米でも、視線が外へ抜けるぶん実感はもっとのびやか。窓辺に椅子を置いて珈琲を飲むだけで、もう暮らしの絵になるのがずるいところです。
キッチンはステンレスで潔く、使う道具も料理の所作も軽やかに見せてくれそう。水回りもきちんとまとめられていて、生活の手触りはちゃんと現実的です。派手に盛る部屋ではないけれど、素材のよさと光の入り方で毎日を気持ちよく整えてくれるタイプ。ドリンク片手に窓の外を眺める夜も似合いそうです。
恵比寿らしい感度の高さと、広尾寄りの落ち着き。その両方をほどよく受け止める701号室は、静かにかっこよく暮らしたい人にちょうどいい。窓の向こうの景色まで含めて、この部屋の持ち味だと思います。あとは、どんな椅子を置いて、どんな時間を流すか。そこから先がいちばん楽しそうです。





















