ある日突然、60平米のワンルームを自由に使えることになったら、どうしますか?
たぶん人生においてそんな選択肢が現れる、そしてそれを選びとれるタイミングはそう多くないはず。だからこそ、「今」を楽しむために、この部屋をお薦めします。
これまでの「住まいはこうあるべき」から自分を解放するチャンスです。
「仕事用」「リビング用」「ダイニング用」「寝室用」「クローゼット」そんな役割づけは、この空間にはありません。そこにあるスペースは、全て使い手の思い通りになるために存在しているのです。
何気なく敷かれていたレールを取っ払って、真っ白いキャンバスに絵を描いていく感覚を楽しみましょう。
きっと色んなアイデアが出てきて、飽きることのない日々を過ごせるはず。
楽しみを掴み取れるかどうかは、こんなほんのちょっとのキッカケに乗っかれるかどうかです。
日常を少し離れるために、バカンスの予約を取るそんな感覚で、自由へのキッカケを手に入れてみてはいかが。
ちなみに元は事務所ビルなので、現在も事務所と住居が同居しています。(取材当時、隣は住居でした)
とはいえ、リノベーションの内容は住居としても充分に機能する内容。スケルトンの天井、真っ白な壁、無垢のフローリング・・王道かつシンプルな仕上がりで、どこか懐かしいような空気感。
時間の流れが変わりそうなお部屋です。