最上階角部屋の築浅デザイナーズ物件です
コンクリートと波板天井、白い無垢床。素材の輪郭がまっすぐ立つ20㎡の一室。
街並みに強く出るファサードではないけれど、四角く切り取られた開口と均質なコンクリート壁が、建物の性格をはっきり示しています。室内に入ると、その印象はさらに明快です。打放しの壁と波板天井、そして白く明るい無垢床。素材の役割が曖昧にならず、ひとつひとつの輪郭がきちんと立っています。
この部屋の主役は、装飾ではなく質感です。冷たく見えるコンクリートに対して、床はやわらかく光を返し、タイルの水回りは手入れのしやすさをそのまま表情にしています。20㎡というサイズでも、視線の抜けがあるため窮屈さは強くありません。小窓やバルコニーの開口が、空間に必要な明るさを静かに与えています。
収納は必要十分で、余計な演出はありません。だからこそ、家具の選び方がそのまま部屋の印象になります。低いソファでも、スチールのラックでも、木のテーブルでも受け止めるだけの素地がある。暮らしを盛るのではなく、素材の関係を整えていく感覚に近い一室です。
派手さはない。けれど、無垢床、コンクリート、タイルの三つが揃うと、部屋は急に強くなる。質感で選ぶ人には、十分すぎる手応えがあります。



















