礼金0のデザイナーズです
引き戸越しに光が抜けて、広さ以上にのびやか。
目黒の住宅街を歩くと、通りの音がすっと遠のいていきます。グランパセオ目黒大塚山は、そんな静けさのなかで端正に佇む一室。派手な演出はないのに、建物の表情には妙な説得力があって、思わず背筋が伸びるタイプです。
室内に入ると、まず無垢床のやわらかな色と、コンクリート打ち放しの壁の切り替えに目が留まります。そこへガラスの引き戸が入ることで、空間は分けながらも視線は途切れない。窓から落ちる光が床に長く伸びて、昼の時間が少しだけ豊かに見えてきます。広さは42㎡でも、抜けの感覚があるぶん、数字よりのびやかです。
キッチンはステンレスと落ち着いた面材でまとめられ、毎日使う道具としてきちんとした印象。洗面もグレーを基調に、タイルや金物の選び方まで含めて、きちんと整えた空気があります。水回りの潔さって、暮らしの機嫌にじわっと効くんですよね。
目黒の静かな空気に、無垢とコンクリートとガラスの質感が重なる部屋。少しだけクセはあるけれど、そのクセがむしろ愛嬌になるはずです。飾りすぎず、素材の表情を楽しみながら暮らしたい人に、よく似合います。





















