デザイナーズ・角部屋
窓際に立つたび、木肌と黒枠の対比に見とれます。
大森の住宅街を歩いていくと、白と黒で切り分けた外観がすっと現れます。1階まわりの石の表情も効いていて、派手ではないのに妙に記憶に残る佇まい。こういう顔の建物、案外あとからじわじわ好きになるんです。
室内の主役は、引き戸で切り替えられる間取りの面白さ。開ければひと続き、閉じればきちんと分けられるので、1人暮らしでも気分で空間を使い分けやすいのがいいところです。窓辺には黒いフレームが効いていて、白壁と明るい木目のなかにきりっとした輪郭をつくっています。
玄関からキッチン、水まわり、居室へのつながりもコンパクトで、動線に無駄がありません。キッチンは主張しすぎず、それでも収納や作業のしやすさはちゃんと確保。写真越しでも「ここ、暮らしやすそうだな」と思わせる素直さがあります。
素材の切り替え方も気が利いていて、木のぬくもりに、窓枠や設備の黒がほどよく緊張感を足してくれます。20平米とは思えないほど、住まい方の選択肢があるのがこの部屋の強み。引き戸をどう使うかで印象が変わるので、あとは自分の暮らしをどう重ねるか。ここ、住みこなすのがきっと楽しい一室です。





















