デザイナーズ・礼金ゼロ
白基調でも単調じゃない。素材の差で魅せる設計。
小田急線の成城学園前から住宅街へ。派手さはないけれど、道を進むほど空気が静かになっていく感じがいい。低層の建物が並ぶ落ち着いたエリアに、タイル貼りの外観がすっとなじんでいました。成城って、やっぱりこういう“きれいに整った空気”が似合います。
室内に入ると、まず床のつやっとした反射に目がいきます。約9.8帖の空間は白を基調にしつつ、キッチンまわりの壁や収納がほどよく奥行きをつくっていて、ただのワンルームで終わらないのが面白いところ。中央のキッチンが空間をゆるく区切り、引き戸まわりの使い方次第で、ひとり暮らしのベストな距離感をつくれそうです。これ、どう住みこなすか考える時間も楽しい。
水回りも抜かりなし。置き型の手洗い器やガラス棚は見た目がすっきりしていて、洗面まわりなのにちょっと気分が上がる仕立て。浴室には追い焚きや浴室乾燥機が備わり、暮らしの実用面もちゃんと押さえています。キッチンはステンレスのレンジフードと白い天板の組み合わせが潔く、料理をしない日でも眺めたくなる顔つきです。
白さだけで押し切らず、動線や仕切りの作り方で個性を出しているのがこの部屋の魅力。静かな街で、素材の表情と可変性を楽しみながら暮らしたい人にちょうどいい一室です。













