R-STOREの
間違いだらけの住宅えらび

vol.2 1階の功罪

第2回は「階」についてです。
皆さんは何階に住んでいますか?もしくは何階に住んでみたいと思いますか?
1階が嫌だという人は多いでしょう。その理由のうち一番多いのはセキュリティでしょうか?「2階以上」を指定される方は特に女性の方が多いようです。外から侵入されたら怖いというのが最も多い理由でしょう。確かにそうですね。
またタワーマンションというのもあります。高層階でしか味わうこのできない景色に憧れを抱く人も多いのではないでしょうか?

賃料は1階が最も安く、上に行くほど高くなるのが一般的です。つまり1階が最も需要がないとみなされているわけですね。
でも、考えてみてください。2階から上はすべて上層階ですが、1階は1階にしかありません。実は最も希少性の高い階は1階なんです。さあ、その1階をどう楽しむか。
今回も天邪鬼なR-STOREは「1階って悪くない」というアプローチでいきたいと思います。

最上階は幽閉するための場所?

1階に住むのってそんなに危険でしょうか?もちろんセキュリティは大事ですが、2階や3階だってその気になれば登ることはできます。万全とは言えません。1階だって雨戸をしめれば侵入はほとんど不可能でしょう。むしろ1階であれば火事や不測の事態の際には避難しやすいというメリットもあります。
こどもの頃に読んだ童話で「塔の上に閉じ込められているお姫様」というシーンを良く耳にしませんでしたか?最近では「塔の上のラプンツェル」というディズニーの映画が有名ですね。実はヨーロッパにおいては上階というのは幽閉のための場所でした。一本の階段でしかアクセスできず、飛び降りることもできない、塔の上は閉じ込める場所としては最も都合の良い場所だったわけです。(※1)

タワーマンションの上層階は日本では最も高い値段のつく階ですが、視点を変えれば現代の塔といえるかもしれません。エレベーターが止まってしまったら、逃げることができないわけですから。
実は冷静になって考えるとセキュリティ面は一長一短なんですね。(※2)

高層階でしか楽しめない景色もあるけど、
1階でしかできない経験もある。

確かに高層階から見る景色は美しいものです。でも1階ではまるっきり景色に期待できないというわけではありません。1階でしか楽しめないもの、それは「地面」です。
「地面」言い方を変えれば「土」。1階の住居には窓先にちょっとしたスペースが設けられている場合が多くあります。大家さんとしては、「1階は貸しにくいから」ということで、そういったスペースを付加価値としてつけるわけですが、これを思いっきり楽しんでしまいましょう。
例えば1階の庭先にちょっとした土があるなら、そこにちょっとした野菜を植えてみてはどうでしょうか?貸し農園を借りるよりずっと手軽にチャレンジできます。

「だって野菜を育てられるほど庭は大きくはないでしょう?」という声が聞こえそうですが・・・いえいえ、小さい面積でも十分野菜は育ちます。オーガニック野菜のカリスマであるジョン・ムーア氏はA4サイズの土があれば野菜は育てられると言っています。「でも、良い土は必要でしょう?」これも、そうでもないみたいですよ。氏に「たとえA4サイズで育てられるとしても、良い土は必要でしょう?」と聞いたら、「私は隣の公園の土を失敬している」と笑いながら答えていました。

つまり、十分可能だということです。
土がなければプランターでももちろん大丈夫。(※3)

雪見窓ならぬ野菜見窓?

話は変わりますが日本家屋には「雪見窓」という考え方があります。障子の足元だけがガラスになっていたり、開くようになっていたりするものです。定かではないのですが、庭に積もった雪景色を座りながら楽しむためのものだと言われています。つまり地面を楽しむ窓なんですね。
最近の東京で雪が積もることは珍しくなりましたが、何も楽しめるのは雪だけではありません?自分の部屋の窓から植えた野菜や草木の育っていく様を見る生活も雪景色と同様かそれ以上に楽しいものだと思いますよ。
1階を楽しむ生活、始めてみませんか?(※4)

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